【映画評論】タイタンズを忘れない
最近フットボールを見る機会が多いので、フットボールものの映画を見ました
今回はその評論をしてみようと思います。
『タイタンズを忘れない』は、実話を元にした2000年のアメリカ映画。
白人による黒人の人種差別が渦巻く1971年
教育改革により突如白人黒人混合の高校フットボールチームが誕生
選手達はお互いいがみ合うが、スポーツを通じて徐々に分かり合い、チームに勝利をもたらすという内容だ。
主人公は白人で。チームのコーチだった男だ
そこへ黒人コーチが赴任してきて、主人公はサブコーチに降格になる。
ストーリーは白人目線で描かれ、社会からの黒人の扱いが客観的に表現されている。
途中、赴任してきた黒人コーチを降格させ、白人コーチをメインコーチに昇格させるという話が浮上するが
その条件である「八百長試合での敗北」で勝利してしまい、主人公のメインコーチ復帰は消えてなくなってしまう。
というあらすじです。
この映画で私が感じたのは、正義と世論の違いについてですね
黒人差別が横行している世の中では
黒人と仲良くする者もまた差別されます
二つの人種の溝は深まるばかりです。
正しい行為は黒人と仲良くすることだと思う
ただその行為は、自分を白人社会にいづらくさせるものなんです。
メインコーチ復帰の件をそうだ
彼は、不正を見抜き正しい行為をしたために逃してしまった。
正義と、世の中で評価されるルールは違う
正義はそれが正しいものとされる法律のもとでしか評価されず
その世界のルールによっては、悪(?)が評価されることにもなりえるのだ。
つまり、法は法秩序のもとにしか適用されないと言い替えられるかもしれない。
ただし、差別する感情はわかります
人種で差別するのはどうかと思いますが、性格が悪い人は扱いを区別しますよね。
この時代のアメリカは、それを人種単位でやってしまったためにこのような状態だったわけです
ただこれは時間が解決してくれました
黒人の中にも良い人もいれば悪い人もいる、我々と同じだと気づかせてくれました。
仕事や、人とのコミュニケーションにおいても同じことは、皆さんもわかってますよね。
最初は拒絶がありますが、時間がそれを解消してくれます。
「実定法秩序」を作るにはいきなりじゃダメってことかな。
※追記
続きを書きました