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明日使える中二知識

選ばれるための事業計画、3つのポイント

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さて、今回は選ばれるための事業計画ということで
Yコンビネータが選ぶ起業家のポイントと、選ばない起業家のポイントを見ていこうと思います

 

YコンビネータLLCはスタートアップ企業に対して投資している会社です
こういう会社のことをベンチャーキャピタル「VC」って言います

私も事業計画をいくつか作ったことがあるのですが
この記事をまとめていて、ダメな部分にいくつも気付かされました

 

ここに書かれていることは、そのまま「成功する事業アイディア」の考えに直結します
なぜなら、「選ばれる = 成功する可能性が高い事業アイディア」 と置き換えられるからです

選ばれるための事業計画、ポイントは3つあります


◆Point1. シンプルで具体的な表現をする
Yコンビネータは毎日多くの選考を行っています
その中から選ばれるためには
「並外れて具体的で簡潔に説明すること」
が必須です
どんな質問に対しても、まず最初の1行目で結論を、これ以上無い程簡潔な言葉を使って書くべきなのです

 

○率直な回答をする
事業アイディアを魅力的に見せるために、バズワード等で取り繕った言葉で回答するのはよくありません

かっこいい言葉を使って魅力的に見せようとしても、プロからしたら単なるノイズでしかないのです
例えば、以下のような答えはよくない例です
「私達は、人々と情報の関係性を革新的なものにします」

一見かっこ良く聞こえますが、具体的に何をしたいのか
検索エンジンを作りたいのか?SNSを作りたいのか? 全く理解できないのです

 

○模範解答はこちら
GUIを用いて誰がどのように変更したかが一目で分かる、データベース管理ソフト」

この事業が成功するかは別として、何をやりたいかは明確に理解できますよね

 

◆Point2. 創業メンバー
事業アイディアを20秒程度読んだら、次にどんな創業メンバーなのかを確認する

どんな大学の卒業生なのか、どこで働いてきた人なのか、
全員プログラマーなのか、それともビジネス面とプログラマーが混ざったチームなのか?

それがどのくらい素晴らしいチームかを見極めます
それを判断するための質問が
「1,2文で、それぞれの創業者の実績や達成したことをアピールしてください」
というものだ

ちなみに事業計画にとって、一番重要視されるのがこの部分でしょう

模範解答は一つではありません
大学において非常に優秀な成績を残したかもしれない、素晴らしい開発者としての実績かもしれない
人それぞれあります
ただ重要なのは、
「どんなタイプの実績かより、どれほど大きいものだったか」
である

スタートアップを成功させるのは本来、本当に並外れたことなのです
探しているのは、そんな桁外れな起業家なのです

 

◆Pont3. 洞察力
VCは、もし創業メンバーが魅力的であれば事業アイディアに関係なく投資してくれます
ただし、非常に素晴らしい事業アイディアもまた投資の対象になります
それは単純に事業アイディアが素晴らしいからではなく、創業メンバーが優秀である証だからです

注視している部分は、
「事業アイディアがどんなものか、というより どれだけ深い洞察をしているか」
である

例えば、「C2Cのオークション事業」というだけなら良いアイディアにも悪いアイディアにもなり得るだろう
それよりも重要なのは
ヤフオクよりも優れている点は何か?どのように競合サービスに勝つのか?」
という点を考え抜けているか、である

 

○多くの起業家が間違える、事業アイディアの勝利条件
既存サービスよりもどこが優れているか?という質問に対し、多くの起業家が
「自分のサービスの方が使いやすい」とか「デザインが優れている」と言うが、それは間違った回答である

  ・「使いやすい」サービスにするために、具体的にどのようなことをしようとしているのか
  ・それはヤフオクに勝つために十分な戦略なのか

という風に、具体的に書く必要があります

既存の大企業の競合サービスでは無く、自分たちのサービスをユーザーが選ぶ明確な理由が存在しないかぎり、絶対に勝つことは出来ないのです


起業家は
「障壁が何か?」という点を理解していて
「どう乗り越えていくか」という仮説を持っていいなければなりません
そして、その仮説を説明できなければなりません

言い換えると
もしその事業に大きな障壁や、大きな欠点があるならそれを隠そうとせず、必ず伝えるべきである

もし伝えなかったならば、VC側は単純に気づいていないのだ、と判断する

繰り返しますがVC側は事業アイディアよりも、起業家自身を重要視して評価する
事業アイディアの欠点を隠そうとするのは自身の評価を下げることになり、大きなリスクなのである

 

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以上になります

私的には「シンプルで具体的な表現をする」の項目が一番心に響きました
企画を説明する時、シンプルに説明できないような、メリットのわかりにくい事業アイディアは避けるべきだと思います