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明日使える中二知識

武士道 - Samurai spirit -

ある学校で、教師の一人に対する不満を理由として長期間の学生ストライキが行われたことがあったが、校長が出した二つの簡単な質問――

「諸君の教授は価値ある人物か。もしそうであれば彼を尊敬して学校に留めておくべきである。彼は弱い人物か。もしそうであれば、倒れそうな者を押すのは男らしくない」

によって解散した。

騒動の発端はその教授の学力不足だったが、それは校長の示した道徳的問題に比べれば小さく無意味なものになった。  

このように、武士道によって養われた感情に訴えることによって、大きな道徳的革新が達成されうるのである。

武士道という言葉は現代では忘れ去られてしまったかもしれない。しかし、その価値観は700年という長きに渡って日本の文化や遺伝子に蓄積されており、現代にも根付いている。

今回は我々の根底にある価値観、武士道について紹介する。

 

概要

武士道の元々は「戦士の掟」、つまり戦士階級における「ノブレス・オブリージュ」だ。

戦闘におけるフェアプレーの精神。この単純な考えの中になんと豊かな道徳の可能性が秘められているのだろうか!

「小さい子を決していじめず、大きな子に背を向けなかったヤツ」

これが武士道である。

 

過去の日本において武士は国民の花だった。そのため民衆の娯楽や教育の題材の多くを武士の物語からとっていた。

百姓は家の囲炉裏を囲んで、義経と忠臣弁慶、勇ましい曾我兄弟の物語をくり返して語り、

番頭や丁稚たちはその日の仕事が終わって、店の雨戸を閉めたあとで、一部屋に集まって信長と秀吉の話を夜がふけるまで語りあった。

こうして武士道は武士だけのものではなく、国民全員が共有する1つの価値観になったのだ。

 

経典はない

武士道には文字に書かれた掟はない。口伝によって受け継がれたものだったり、有名な武士や学者が書いたいくつかの格言によって成り立っている。

 

原則

武士道の体系を、義・勇・仁・礼・信(誠)・名誉・忠義 の7つとすると考えやすく、この順番に解説していく。

これらの項目は儒教の徳目である、仁・義・礼・智・信 にほぼ相当する。

義は自分の中の正義のこと。義は以下のように例えられる。

「義は自分の身の処し方。道理に従い、ためらわず行う決断力である」

「義は人の身体に骨があるようなものである。骨がなければ首も手足も正しく動かせない」

つまり義は、自分が行動する道筋である。

 

義の双子の兄弟に勇がある。

勇気・勇敢のこと。

「義を見てせざるは勇なきなり」という言葉があるが、これは

「正しいことを認識してそれをしないのは勇気がないことだ」という意味で、肯定的にいうと「勇気とは正しいことをすることだ」となる。

 

勇が高みに達した時、それは仁に近づく。

愛情、寛容、同情、慈悲などのこと。

「もっとも勇敢な者はもっとも優しい者であり、愛のある者は勇敢な者である」という考えからなる。

「武士の情け」とはすなわち、弱者・劣者・敗者に対する思いやりであり、なにも武士の慈悲が他の人々の慈悲と異なっているということではない。これは正義に対する適切な慈悲であり、またその背景には生殺与奪の権を持った慈悲である。

武士の情けの例として、こんな逸話がある。

 

一人の武士が合戦のさなか、一人の敵を追いかけ、ついに組み伏せた。

命を取ろうと敵の兜を取ると、相手はまだヒゲも生えていない若者であった。

武士は組み伏せた手をゆるめ、父のような声で「若い貴公子よ、母の元へ落ちよ。私の刀はあなたの血で染めさせるものではない。」と論した。

しかし若武者は逃げるのを拒み、お互いの名誉のため自分を殺してくれと頼んだ。

再び武士は逃げるよう頼むが若武者は聞こうとしない。そうこうしてるうちに味方の兵が近づく音が聞こえる、仕方なく武士は若武者に手をかけた。

戦が終わり武士は凱旋したが、名誉や声望を望まず武士としての人生を捨て、残りの生涯を巡礼の旅にささげた。

 

この物語の背景には優しさ、憐れみ、愛があり、仁を欠けば武士にとっての名誉さえ美しいものになりえない ということを示している。

 

仁を高めることで他人を尊重する心、謙譲や丁重の心が育まれ、これが礼の根幹となす。

礼儀。または道理を正しく尊重すること。

礼儀とは、単に品の良さが損なわれるのを恐れてなされるものではない、それは貧弱な徳である。本当の礼とは、他人の気持ちを思いやる心のあらわれだからだ。

道理を正しく尊重するとは、社会的地位に対して相応の敬意を払うことを意味する。社会的地位とは単に金銭的な貧富の差のことを言っているのではなく、本来、実際の価値にもとづいた価値を示している。例えば主君の仁に対して、臣下の礼がある。

 

茶の湯の作法は礼儀を1つの学問にまで成長させた。だが、礼儀作法は精神的規律の単なる外衣でしかなく、中核にあるのは相手を思いやる心である。

「他人に挨拶をする時はどのように頭を下げれば心地よいのか」これを考える心が、礼である。

 

ただし、信・誠が無いと礼は茶番になってしまう。

信・誠

誠実、素直なこと。

嘘やごまかし、卑怯なことをしないこととも言える。

武士は、いったん口に出したことは命をかけて守らなければならなかった。

「武士の一言」、武士の言葉が真実であるという十分な保証があった。武士の言葉には重みがあり、その約束は証文なしで結ばれ、かつ履行された。

「武士に二言は無い」つまり武士に二枚舌は無いのである。

 

正直という観念は名誉と不可分に混じり合っている。

名誉

名誉は、武士の信を支えるもので、武士がもっとも強く望んだものだった。

また名誉の裏返しである「恥」を恐れる心だった。この観念こそ武士道の根幹だと考えられる。

この恥の感覚は幼少時に一番早くから教えられる。「笑われるぞ」「恥ずかしくないのか」などは非行を働いた少年の行動を正すための言葉で、少年の心のもっとも敏感な部分だった。

もし名誉や名声が得られるならば、命さえ安価だと考えられた。

 

もっとも名誉なものの1つに「忠義」があった。

忠義

忠義は、主に対する忠誠。

これは武士の名誉の掟である。前述したように忠義は最も名誉なことと考えられていたため、これは主君に対する盲目的な服従ではなく、誇り高い武士の名誉を望む行動だった。

 

儒教では孝(両親へ尽くすこと)を人間の第一の義務としたのに対し、武士道では忠義をその上に置いている。

武士道とは死ぬことと見つけたり

武士道とは死ぬことだ、と武士の奉公とは生命を捨てることだと誤解されやすい。しかし、本来の意図はそうではない。

武士は、臆病だとか卑怯だとかの評判が立てば腹を切らなければならない。それを回避するため、二者選択を選ばなければならない局面では死ぬ確率の高いほうを選べ、ということだった。

たとえば同僚が喧嘩をして、斬られそうになっている。そこに出ていって助太刀すれば、相手に斬られるかもしれない。相手を斬っても、殺人をしてしまった自分は切腹である。

しかし、もし見て見ぬふりをすれば卑怯な行動として切腹を命じられ、武士の面子はつぶれる。それなら相手と刀を交え死ぬほうがいい。同じ死ぬのでも、恥にはならない。名誉は生命よりも重かったのだ。

 

死をものともしない武士道の精神はこう例えられている。

「ヨーロッパ人の好む薔薇が甘美の下に棘を隠し、華美な色彩と濃厚な香気を持ち、しばしば枝上に朽ちるのに対し、桜は、その美の下に刃も毒をも持たず、色は華美でなく、香気は淡く、いさぎよく散る」

風化

1870年に出た廃藩置県、1876年の廃刀令が、武士道の弔鐘を鳴らす合図だった。

武士道は、何らまとまった教義も守るべき公式もないから、現代では消えてしまっているかもしれない。

しかし、その力はこの地上から滅び去ることはないだろう。

 

朝の風の訪れに桜の花びらが散るように、その姿を消してしまっても、何世紀もたち、その習慣が葬られ、その名さえ忘れ去られても、その香りは、「路辺に立ちて眺めれば」はるか彼方の見えない丘から風に漂って来るだろう。

 

共感スキルメモ(いつかまとめます)

共感スキル

様々な職種で必

・発展に必要:90%がリーダーシップに必要 60%が実践するのは難しいスキル

・企業貢献がある 共感スキルがあるマネージャーの部下は、 ストレスが少ない、士気が高い

*人間関係の問題は、正確ではなくスキル不足  トレーニングによる改善ができる!

共感スキルの理論

ソーシャルスキル

・相手の反応 相手の反応の買得(相手の状況理解。仕事関係や人間関係、どういう状況か推論する技術) 対人目標の決定(相手に共感しようとする。共感志向) 対人反応の決定 感情の統制(自分の感情を調整する。情動調整) 対人反応の実行(他社配慮。意思をもって相手を思いやる) << ここが最も重要!

*社会的スキーマ(知識、常識。世間・業界の常識)

win-win というのは相手を理解しないと実現しない。

共感性:感情移入しちゃう。危険性がある。  >相手の苦痛を感じてしまうので自分に苦痛がある。仕事では相手に感情移入することはつらいことが多い。  >例えば相手にリストラを伝えるとか。リストラを言い渡した人は大体その会社を辞めているらしい 共感スキル:感情移入はない。情動調整をし適切に他社配慮する  >感情移入しない(二面性がある?)  >スキルとは利他的利己主義。自分にリターンがある

共感スキルの  EQ情意スキル?

スキルの上げ方 >うなずき、 >感謝の思いの伝え方のテクニックとして、相手の名前を付け加えてから感謝を言う  感謝した理由をいう ●●してくれてありがとう。感謝をいっても案外伝わっていないもの >Youメッセージ。相手の名前を呼んだあとに話しかける。そうすると優しくなれる、共感したフリができる >Iメッセージ。「私はこう思います、あなたはどう思いますか」と「私は」と加える  「私達はこう考えていきましょうね」という言葉がけを増やす >トレーニングは筋トレの発想。今日は5回Iメッセージを言おう、10回感謝を言おう >男性は社会的に感情表現がやりにくいらしい。

演技のステップ

いい演技とは

  1. 今に居る(カメラの前で今の瞬間に生きることができる)
  2. 密着(相手役と交流することができる)
  3. 内的行動、驚き(相手のセリフが聞けて、相手にセリフを伝えることができる)
  4. 台本分析(台本を読み、キャラクターの目的を導き出せる)
  5. 自分のパターンを崩す(カメラの前で自由に動ける体を手に入れる)

1. 今に居る

いい演技をする上で必要不可欠なのが「今にいる」ということ。今に居ることでカメラの前で、その瞬間、瞬間を生きることができます
カメラの前で演じることは特殊な状況で、緊張するものですよね
例えばカメラの前で「恋人とふたりっきり」という設定のシーンを演じることは簡単なことではない。
緊張やプレッシャーによって頭が真っ白になることもあるでしょう、それは「今(その物語の中)にいない」状態といえます
これを解決するには、今の自分の状態をよく観察して素直に認めていくことが重要です

心のなかでは「頑張らなきゃ」「ヤバいヤバい」「家でゲームがしたい」など色々な感情がありますが、今に居続けるためにはそれらを認めた上で、五感を意識することが有効。
特に触覚を意識するといいです。
触覚、まばたき、視覚や聴覚に意識を向ける、今の自分の状態を認めることで今に居ることができます。

また、セリフが飛んだなどの恐怖体験は積極的に思い出すことで、その状態に慣れ、恐怖心がなくなり不安がなくなっていきます。

2. 密着

カメラの前で相手役とコミュニケーションするためには、相手役とまず初めにつながる(密着する)ことが大切になります。

相手役と心の距離を(実際の肉体的な距離感以上)に近い関係性にする。自分で意図してやることを「密着」と呼びます。
・自分の体のまわりにサークルのようなものイメージ、20cm ~ 30cm程度
・同じように相手役のまわりにもサークルをイメージ
・イメージができたらサークル同士をつなげて一つのサークルにする。水滴同士が1つの水滴になるように。
・相手の存在を自分の方へ引き寄せる。実際の距離が離れていても、サークル内の自分の近くへ引き寄せ、近くにいることをイメージする

これにより相手と心を通わせることができる。

3.内的行動、驚き

セリフを聞く
セリフを聞くときは、「驚き」というテクニックが有効。驚きとは「インナーモノローグ」という心のセリフを使って、相手のセリフに驚いていくことです。
インナーモノローグは自分(体)の内側ではなく、自分(体)の外側で言うようにします。マンガの吹き出しのイメージです。

重要なことなのですが、演技をしているときは自分の内面に意識を向けてはいけません。 (触覚などの五感は、心から見れば外側です)
もちろん演技をしていく中で感情が動いたり、色々な考えが浮かんでくることは演技がうまく行っている可能性が高いです。
ですが、その感情や考えに意識を向けてしまうと「今」に居なくなってしまいます。そうすると相手と交流ができなくなってしまいます。

驚き

具体的には、「はっ?」「はぁ?」「何々?」(思いつく驚きの言葉なんでも)をインナーモノローグで意識的に言っていきいます。
意識的に驚くことで相手のセリフを新鮮に聞くことができます。

セリフを伝える

セリフを伝えるテクニックとして、「内的行動」がとても重要になります
やってはいけないのが、セリフに抑揚や強弱をつけること。
普段、人と会話をしていてしないですよね。相手の言葉に腹が立って、結果的に声が大きくなったり、ある言葉が強調させるのが理想です
では結果的にそうなるためにはどうすれば良いのか、そこで「内的行動」の出番です。
※補足:抑揚や強弱をつけて話すことを「歌うように話す」と呼んでいます。ここで言いたいのはわざとらしくやるのがダメということです。とくにシェークスピアなどの古典やアニメ等、現代劇でない場合は歌うように話す場面は多々あるでしょう

内的行動

ちょっと思い出してもらいたいのですが、
朝、職場や学校で機嫌が悪い先輩がいたとします。あなたはそれを見ただけで「やべぇ、機嫌わるそうだから近寄らないでおこう」と思ったことがあるでしょう。
その機嫌が悪い先輩が発している「今話しかけるんじゃねぇオーラ」こそが内的行動です。

恋人ができたばかりの幸せそうなAさんは「幸せオーラ」
それをひがむBさんは「ひがみオーラ」が出ています。

そのように話さなくてもわかるようなオーラ(内的行動)を演技において使わない手はありません。
内的行動を自分でコントロールできるように訓練してください
人が無意識のうちにやっていることを意識的にやり、さも無意識のように見せかけること

練習方法は、ふたり向かい合ってのにらめっこです
そのときに内的行動だけで笑わせようとしてみてください(自然とインナーモノローグを言っているかもしれません)
そうすると感覚がつかめると思います。
インナーモノローグはサークルを伝って電流のように相手に言います

4. 台本分析

まず大前提になるのが、作品に出てくる登場人物は、役の大小に関わらず必ず欲求を持っています。これを「目的」と呼びます。
その目的を達成するためにシーンの中にいる相手役がどう変化してくれたら目的を達成できるでしょうか。
相手役を変化させたい状態を「課題」と呼びます。

その課題を達成させるための方法を「行動」と呼びます。

(例)
オーディションに合格したい(目的)ので、オーディションの審査員に自分のことを気に入ってもらう(課題)必要がある
そのため、バク転をする(行動)ことにした。

目的

・作品全体を通しての目的
・各シーンごとの目的
・セリフごとの目的
があります
一貫した行動をすることで、キャラクターに共感したり応援したくなります。

課題

キャラクターは自ら変わろうとしてはいけない、シーンの中で相手を変えていく「行動」によって相手を変えていく・変わっていく。これによりドラマチックになります。
作品の中のキャラクターがどんなに不安や恐れを抱いていても、「自分は正しい、相手が間違っている」という視点に俳優が立つ必要がある。

例えば、好きな異性がいてその人付き合いたいという「目的」があり
そのために相手に自分を好きになってもらう「課題」がある
このときに自らを変えようとしないで(好きになってもらうための「行動」をしないで)自らが変わってしまう(諦めるetc)と物語の中でドラマが起こらなくなってしまいます。
※もし台本の中で告白しないで諦めるというようなシーンがあった場合、そのシーンの目的は「相手に自分のことを好きにさせる」ではなく別の目的がある

課題の重要性

実際に自分が演じる段階において、この「課題」というのがとても大事になってきます。
俳優はどうしても、自分がどう演じようか、どういう風にセリフを言おうか等、自分の方に意識が向きがちになってしまいます。
しかし、演じているときに自分に意識を向けては良い結果は出にくいです。
そこで相手に意識を向けるのですが、相手に意識を向けると言っても漠然としていて何に向ければいいのかわからなくなってしまいます。
そこで、この「課題」が助けになってくれます。

「ヨーイ、スタート」がかかったら、「とにかく、この相手を好きにさせよう」とか、「こいつを謝らせよう」といった具合に「課題」を意識することで、相手に集中することができます。

相手に意識を集中するコツ

「課題」を意識することで、相手に集中することができることがわかりました。
コツとしては課題を達成したときのことを具体的にイメージしてからシーンに入っていくと演じやすくなります。
・相手が自分のことを好きになったら(課題を達成できたら)どんな表情をするだろうか?
・相手がどんな言葉を返してくれたら(台本のスジとは関係なく)一番キャラクターにとってベストか?
ということを具体的に考えるのです。
そうすることで、結果的に自分に意識が向きにくくなるので、演技中に不必要な自意識が働かなくなります。

「課題」はセリフひとつひとつにあり(セリフの課題)、その結果シーンの最後に相手がどうなっていてほしいのかという「シーンの課題」に向かっていきます。

やってはいけないこと

演技中に自分に意識を向けてはいけないが、自分の五感に意識を向けることは問題ないということは上で書いたとおりです。
加えて一番やってはいけないこと、気持ちを作ろうとしては絶対にいけません
そうしてしまうと「今」に居れなくなり、相手と交流ができなくなってしまいます。
相手と交流していく中で自然と考えや感情が生まれてくるのです。

行動

演じているときに課題に集中することで自分に意識が向きにくくなるのはわかりました。ではその課題(目的)を達成させるために具体的に相手にどういうアプローチをしていくのか
その方法が「行動」になります。

まず、これも演じるときの鉄則になりますが、絶対に「感情、状態」を演じようとしてはいけません。

普段の生活の中で「怒ろう」と思っていませんよね。
「相手に謝ってもらう」ために「責め立てる(行動)」が、相手が謝ってくれないので結果的に「怒り」の感情がわいてくる
これが普段の生活のリアルです。

作品の中に生きているキャラクター達が繰り広げるドラマを観客はみたいのに、「怒り」という「感情、状態」を表現しようとしている俳優がいたら興ざめです。

シーンの中ですることは「課題」を達成するための「行動」です

2つの行動

行動には「内的行動」と「外的行動」があります。
内的行動は先程説明しました。
外的行動は実際に身体を使ってできるアクションのことです。抱きしめる、肩に手をやる、握手をする等々
この2つを組み合わせて行動をしていきますが、このときの「行動」を「動詞」で言い表せるととても具体的になります。
動詞は、相手に影響を与える単語、なおかつ具体的にイメージしやすい単語を選ぶことがポイントです。
例えば、動詞の言葉でも「遊ぶ」より「からかう」の方が具体的だし、相手に影響を与えやすいですよね。このように行動可能な動詞の言葉を選んでいきます。

「今、オレがした行動はどんな動詞で言い表わせるんだ?」と、いつも意識することでコツがわかってくると思います。

台本分析で気をつけること

目的を選ぶときに気をつけてほしいこと、それは「自己中心的」になって目的を選ぶことです。
これは全体の目的、シーンの目的、セリフの目的全てに言えます。

例えばシーンの中で相手にお金を貸す設定のキャラクターを演じるとします。
その場合、シーンの目的は「相手を喜ばせる」ではなく、お金を貸すことにより「相手に自分を尊敬させる」が良い選択になります。

自己中心的な魅力的なキャラクター

なぜ自己中心的になって目的を選ぶのでしょうか?なぜなら、映画やドラマに出てくるキャラクターは自己中心的のほうが魅力的に映るからです。
一見、お人好しなキャラクターでも、「お人好し」という自分の武器を使って自己中に相手を変えていく。という考え方です。

課題のところでも触れましたが、シーンの中では自ら変わろうとせず、相手を変えていく中でドラマチックな展開が生まれる。
そのため、自分が演じるキャラクターの目的を必ず正当化してください。「自分が正しい、相手が間違ってる」という立場になります。
キャラクターを正当化しないと
「相手も悪いけど、オレも悪いしなぁ…」となってしまい、シーンの中で相手を積極的に変えていくことができません。
そうなってしまうとキャラクターは弱々しくみえ、シーンは退屈なものになります。
たとえ連続殺人犯を演じる時でも「殺すことは正しい」と正当化することが重要です。

*台本分析のまとめ

台本分析をするときには
・台本をよく読み、自分のキャラクターの「全体の目的」「シーンの目的」「セリフの目的」を導き出す
・その目的を達成するには、どう相手役を変えたいか(「課題」)を導き出す。
・その目的、課題を達成するためには、具体的にどうアプローチすればいいのか(「行動」)を導き出す。
・「感情、状態」を演じてはいけない
・「目的」を選ぶときは自己中心的な視点で選ぶこと
・相手を積極的にかえるために、キャラクターの目的を「正当化」する

5. 自分のパターンを崩す

普段の生活の中で

「今に居る」、相手との「密着」は普段の生活でも意識することが重要です。

俳優は色々なキャラクターを演じなければなりません。そのときに普段の自分ではしないような動き、思考、言葉使い等を自分のものにしなければなりません。
染み付いて凝り固まったあなたのパターンをくずしましょう。
普段の自分の動き、表情、言葉、のパターンを崩して自由になっておく必要があります。

自分のパターンを崩すエクササイズ

表情、感情(セリフ)、動作をそれぞれ全く関係のない3つに分割して、それを同時に行います。
わかりやすい例でいうと、若い頃の竹中直人さんがやっていた「笑いながら怒る人」に何か特徴的な動作を加えたものです。

いくつか例をあげましょう

表情 感情(セリフ) 動作
笑顔 怒「ふざけんな、コノヤロー」 コマネチ
泣き顔 喜「どうも、ありがとう」 ヒゲダンス
ガンをつける 悲「もう、だめだ…」 シェー

他にも色々なパターンやバリエーションができると思いますので、工夫して楽しみながら試してみてください。
このエクササイズを日頃から繰り返すことによって、普段の表現力もついていきます。
※エクササイズをやるときの感情、表情は多少オーバーめにやることをおすすめします。またあくまでエクササイズの時だけであり、実際のシーンでは「感情、状態」を演じてはいけません
※動画で撮影して映像をチェックしながらやることをおすすめします。カメラに撮られるのに慣れるというのと、自分が演じている感覚と実際の映像のギャップを埋めていく効果があります

500億円 vs 死ぬまで毎日めっちゃ楽しい

2chまとめを見てたらちょっと面白いスレを見つけた

「500億円 vs 死ぬまで毎日めっちゃ楽しい」

http://chaos2ch.com/archives/4623573.html

 

これは非常に哲学的な問題である

まず後者の定義が曖昧な点について、考えてみよう
これは、
1.毎日が楽しくなるようなイベントが起こるように、日常が変化するのか
2.通常通りの変わらない日々だが、それを楽しいと思えるように自分が変化するのか

上記2つの可能性がある。

2は問題外だが、1ならば500億円と比較するに値すると思えるだろう
では比較してもらいたい
ここで考えてもらいたいのは
「あなたが500億円を欲しい理由について」だ。

それは究極的にいえば、あなたが幸せになりたいからではないだろうか?
例えば
・仕事をやめて自由に生きたい
・良い家に住みたい、良い服着たい
・恵まれない人たちにお金を分け与えたい

それは例え他人のために使われたとしても、あなたの心を満たすために使われるはず
つまり、あなたは500億円を使って毎日を楽しく生活できるに近い状況になるわけだ

それならば、500億円と上記1番
より確実に幸せになれる「毎日がめっちゃ楽しい」の1番の方が良いと思えないだろうか?


では次に、「毎日がめっちゃ楽しい」の1と2について考えてみたい

1と2を比較した場合、みなさんは言わずもがな1の方が優れた条件だと思うでしょう
ただ少し待ってください、本当にそうでしょうか

ここで考えてもらいたいのは、楽しいという感情についてです

楽しいとはなんだろうか

あなたが今、楽しいと思えないのは何故か?(またはすごく楽しい気分でしょうか)

それを構成しているのは価値観や認識です
私たちは様々な体験や、他人の境遇と比較して、自分の今の状態を認識しています
その状態によって感情(楽しいかどうか)を決定します

ここで面白いのは比較の部分です
私たちは比較対象が異なれば、どんな絶望的な状況でも楽しいと思うはずです

例えば、今から10000年前にワープして生活することを想像してみてください
時は氷河期、食べ物もない状況です。
一日中食べ物のことを考えながらの生活、現代からワープしてきたあなたは毎日絶望して過ごすでしょう
ただ、当時の人間たちは時に楽しい時間を持っていたに違いありません

つまり楽しいとは、あなたの脳が今までの体験からひねり出した価値観なのです

ではもう一度、1と2の比較に戻りたいと思います

1.毎日が楽しくなるようなイベントが起こるように、日常が変化するのか
2.通常通りの変わらない日々だが、それを楽しいと思えるように自分が変化するのか

今のあなたは当然2は問題外、1がいいと考えるでしょう
ただ、2の状態に変化したあなたは価値観が変化します
つまり結果的に1と2は同じだということです

 

長くなりました、みなさんは500億円と毎日がめっちゃ楽しいどちらでしょう

今の私は前者ですが、論理的に考えるなら後者だと思います

 

この問題から得られる教訓は、毎日は自分の考え方次第ということです

 

【宇宙】ビックヒストリーについて簡単に紹介

ビックヒストリーってなに?

なんか聞き覚えあるんだけど、なんだっけ?

 

という方、ぶっちゃけいないと思います。マイナーな言葉ですので

 

ビックヒストリーとは、宇宙の歴史を俯瞰して見ることです

 

それではビックヒストリーを見てみましょう

 

137億年前
ビッグバン!
宇宙が誕生した

135億年前
恒星が出現

46億年前
太陽系が出来る

40億年前
生命誕生 (単細胞生物

8億年前
多細胞生物誕生

6500万年前
小惑星衝突
恐竜絶滅

370万年前
アウストラロピテクス出現

20万年前
人類出現

1万年前
氷河期が終わる
人類、農作を開始

5000年前(紀元前3000年
文明出現
エジプト文明メソポタミア文明

紀元0年ごろ
帝国出現

 

つまりこれがビックヒストリーです

人類は20万年の歴史を持っているのです

 

 ここまでビックな歴史を見ると、今起きている事件や問題など些細なことに見えます

 

 

 

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【レビュー】新世界より【貴志祐介】

 

 まったく最悪な気分になったよ!

 

 

ただ、最高の出来でした、自信をオススメできます

 

舞台は今から1000年後の日本。科学、文明が崩壊した世界です

人間は科学を失いましたが、念動力という特殊能力が使えます

 

あたりには畑が広がっていたり、主人公である少年少女も山で遊ぶなど、のどかな世界観ですが

裏では隠蔽された先史文明の歴史、学校の成績の悪いものだけが「神かくし」に合うなど

全く信用出来ない世界でもあります

 

その中で少年少女は偶然、先史文明の歴史を知ってしまい、このことがバレたら、自分たちも「神かくし」に合うのではと恐れていると、そこに「バケネズミ」という言葉を話す獣に出会います

 

人間を信用できない状態の主人公たちと、このバケネズミがどういう化学反応を見せるのか・・必見!

 

キャッチコピーは偽りの神に抗え。

ちなみにタイトルはドヴォルザークのクラシックが由来で、劇中にも度々流れます

 

 というわけで、今回は星5つ!満点です

 

私はアニメで見ましたが、貴志祐介は他にも色々面白い本を書いていますので読んでみてくださいb

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【映画評論】タイタンズを忘れない 2

前回の記事で、

映画評論をすると言っておきながら全然違うことを書いていたので

今回は評論してみようと思います

ryokwkm.hatenablog.com

 

やっと巡り会えた男たちの青春映画!大きな壁を乗り越えた男たちの友情を刮目せよ!

 

読者の中に、ラグビーワールドカップを見てからラグビーに興味を持ち始めた方も多いのではないだろうか。

私は今までラグビーに興味はなかったのだが、海外で日本のプレーが絶賛されているのを知り興味を持った

興味のないあなたは是非この動画を見てほしい

www.youtube.com

 

さて、このラグビー映画は普通の青春ものとは違う。

時は白人と黒人が互いにいがみあう1971年アメリカ

黒人と話をするだけで仲間はずれにされてしまうほど人種差別が苛烈を極めた時代が舞台。

役所の制度で白人と黒人のラグビー混合チームが誕生し、嫌々ながら青春をともにするという内容だ。

実際にあった話を元にしている。

 

陽気な黒人に対して、品よく心を開かない白人。

性格を育った環境も違い、お互いプライドが高く、肌の色も違う。

チームコーチも黒人と白人の混合で構成されているが、お互いの教育方針に疑問を感じていた。

お互いがお互いを見下し疑心暗鬼の中、さらにその上位委員会たちもお互いを追いだそう画策している。

状況はまさに最悪。

この冷えきった仲がどう改善するのか、いやはたして改善されるのか!?必見です!

 

見どころは、ラグビーメンバー同士のプライドがぶつかりあうシーンだ。

男たちは一切譲歩しない、日本社会では見られない光景がそこにあります。

 

ディズニー作品なのですが、物語はダークな感じで展開されます。

コメディー映画に飽きたあなた、たまにはこんな映画も悪くないと思いますよ

 

 

 

 ということで、今回は星3つです!

★★★☆☆